生きがいについて
本当の生きがいとは何かを考察した哲学的な本でとても大好き1冊です。
緩和ケアに携わり、終末期患者が見ている世界の現われ方を知ることになりました。
「遠のき」と「隔たり」による孤独からの解放を表す言葉として使用されています。
癌と告知されると、色のある世界が白黒になったり、自分と全てのものに隔たりを感じると言うものです。
柔らかくとても読みやすい、しかも深い洞察で奥深いので、読み進めるにしたがって心が澄んでいきます。
神谷先生は「自己の生命に対する防衛的配慮が一切必要でなくなったときこそひとはもっとも自由になる」と記しており、全てから離脱することを肯定的に捉えています。
この本を読み終えたあなたは、きっと死生感に、深く考えさせられ、心地よかった、共感できたとなるはずです。
是非一読ください。