ブラックユーモアな童話

注文の多い料理店

宮沢賢治の『注文の多い料理店』は、1924年に刊行された児童文学の短編集です。

 

岩手県の山奥にある山猫軒という料理店を舞台に、二人の紳士が注文の多い料理店で食事をするという奇妙な物語です。

この作品は、ブラックユーモアと風刺の効いた内容です。

人間が生き物を食べるという常識を逆転させ、人間が生き物に食べられるという状況を描くことで、人間の傲慢さや自然への無関心さを浮き彫りにしています。

山猫軒の店主である山猫は、人間の注文を忠実にこなす一方で、その注文がどれほど不合理なものであるかを暗に指摘しています。

生き物の命を大切にすることの大切さや、

自然と人間の共生を訴える作品です。

また、人間の傲慢さや自然への無関心さに対する警鐘としても読むことができます。

 

この作品は、人間が自然と共生していくことの大切さを訴える作品で、人間は自然の恵みを享受しながら、自然を大切に守っていく必要があると思いました。

 

注文の多い料理店』は、宮沢賢治の代表作のひとつであり、多くの人に愛されている作品です。

とても読みやすいので、親子読書などにおすすめの1冊です。

ユーモアと想像力あふれる1冊

もこ もこもこ

「もこ  もこもこ」は、谷川俊太郎さんによる絵本です。

シンプルながらも乳児を惹きつける魅力があり、絵と共に音の響きが楽しめます。

先の展開が気になり、想像力が掻き立てられます。

 

もこもこという不思議な生き物が繰り広げる冒険です。

もこもこは、人間の言葉を話せるし、空を飛んだり、姿を変えたりできます。

 

この本は、谷川俊太郎さんらしいユーモアと想像力が溢れています。

もこもこというキャラクターはとても魅力的で、読者を引き込みます。

物語はスピーディーに展開し、飽きさせません。

そして、最後には感動的な結末が待っています。

この本は子供から大人まで楽しめる作品だと思います。

 

「言葉の楽しさを伝えたい」

「想像力を身に着けて欲しい」という願いや想いを持って、

読み聞かせをしたい方にお薦めの1冊です。

魔法の絵本

じゃあじゃあ  びりびり

まつい のりこさんによる絵本、「じゃあじゃあびりびり」は、

絵本ナビのプラチナブックに選ばれており、人気ランキング上位の絵本です。

 

この絵本は、赤ちゃんにとても人気があります。

「魔法の絵本」と呼ばれるほど、赤ちゃんが大喜びします。

うちの娘が赤ちゃんの時、毎日この本を読んでいて、ぼろぼろになってしまい、

買い換えたことを思い出します。

 

カラフルでわかりやすい色使いや、吟味された擬音語が選ばれていることも評価されています。

赤ちゃんにとってファーストブックとしてお勧めです。

厚紙でできており、角も丸くカットされているため、安心して赤ちゃんに触らせることができます。

ファーストブックに迷ってら是非、この1冊をお勧めします。

かわいそうな ぞう

かわいそうな ぞう

戦争への悲しみが伝わる絵本です。
人間の身勝手で戦争をし、被害を受ける動物たち。
 
飼育員とぞうの悲しみや悲惨さが伝わります。

絶対に戦争を起こしてはいけないと思う1冊です。
 
 子どもだけでなく大人にもおすすめです。私たちは、動物園や水族館などで動物たちを見るときに、どんな気持ちになるでしょうか。私たちは、動物たちに対してどんな責任を持つべきでしょうか。この本を読むことで、そういった問いに向き合うきっかけになると思います。

 

かわいそうなぞう」は、心に残る1冊です。

サンドランド SAND LAND

サンドランド SAND LAND

サンドランド SAND LANDは、鳥山明氏の短編漫画です。

朝の情報番組で風間くんが紹介し、さらに映画も公開されるので、

読んでみたくなりました。

 

短編で1巻完結がうれしいですし、内容も面白く、絵も大好きです。

 

物語は、水が貴重な資源となった荒廃した世界を舞台に、

悪魔の王子と人間が、水を求めて冒険する姿を描いています。

ユーモアとアクションが満載で、登場人物も個性的で魅力的で、

友情や信頼の絆が感じられます。

 

また、水の重要性や環境問題にも触れており、

単なるギャグ漫画ではなく、メッセージ性も持っています。

 

短いながらも完成度の高いストーリーと、鮮やかな絵柄が印象的で、

読んで損はありません。

是非、夏休みの1冊に読んでみてはいかがでしょうか。

脳と身体の関係を冒険しながら探る1冊

脳の迷路の冒険

すごく古い本ですが、大好きな本です。

身体に係るすべての職種の方ににおすすめです。

ボディワーク、PTOTSTのリハビリ職には特におすすめです。

 

モーシェ・フェルデンクライスによって書かれた

『脳の迷路の冒険』は、人間の脳と身体の関係についてのとても興味深い一冊です。

 

この本は、脳血栓失語症を患ったノーラという女性がフェルデンクライスの方法によって回復していくようすが記録されています。

 

フェルデンクライスは、ウクライナ出身のイスラエルの物理学者、柔道家、教育者として、自分自身の身体の問題を克服するために独自の方法を開発しました。

その方法は、フェルデンクライス・メソッドとして知られています。

彼は自分の経験や研究に基づいて、脳の構造や機能、感覚や運動の仕組み、学習や創造性のプロセスなどについて説明しています。

彼はまた、脳と身体の調和を高めるために、自分自身に気づきや注意を向けることの重要性を強調しています。

 

この本は、脳と身体の関係に興味がある人におすすめです。

フェルデンクライスの言葉は、科学的な知識と哲学的な洞察力を兼ね備えています。

彼は読者に、自分自身の可能性を広げるために、新しい視点や実践を試してみることを勧めています。

 

『脳の迷路の冒険』は、フェルデンクライスメソッドについて詳しく知りたい方や、自分自身の身体と向き合いたい方におすすめです。

この本を読むことで、フェルデンクライスメソッドがどのように人々の健康や生活に役立つかを理解することができます。

生きるヒントがみつかる1冊

君たちはどう生きるか

君たちはどう生きるか』は、作家の吉野源三郎氏による哲学的なで書籍です。

この本は、戦後の混乱期に書かれたものであり、

人々が新しい生活様式を探していた時代に発表されました。

 

15歳の少年・コペル君が、叔父さんから「人生とは何か」について学んでいく物語です。コペル君は、叔父さんから、お金や地位、名声よりも大切なものがあることを教わります。それは、人とのつながり、生きる喜び、そして未来への希望です。

 

子どもから大人まで、どんな年齢層にも読みやすく、

分かりやすい文章で書かれています。

 

自分自身が失敗や苦難を経験してきたことを元に、

読者に向けて様々な生き方のヒントを教えてくれます。

人生の意味や生き方について考えさせてくれますので、

大人でも読みたくなる本です。

自由な発想や自己実現のために、自分自身の心と向き合い、

自分自身を見つめ直すことの重要性が書かれています。

 

もし、あなたが人生について悩んでいるなら、この小説を読んでみてください。

きっと、あなたの人生に新しい希望を与えてくれるはずです。

 

吉野源三郎の深い洞察力と優れた文章力が光る一冊です。

夏休み、読書感想文にもお薦めです。